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九州豪雨 コロナ禍に追いうちかける被害

九州では北部を中心に7日も猛烈な雨が降りました。

河川の氾濫による浸水などが各地で発生し、日田市天瀬町で1人が行方不明となりました。

田村貴昭衆院議員は、豪雨で川が氾濫した日田市天瀬地区や北友田地区で被災者を見舞い、要望などを聞き取りました。

天ヶ瀬温泉街の被害状況を調査する(左から)田村衆院議員、堤県議、日隈市議、大谷市議、猿渡県議、山下県党書記長。

コロナに加え‥天ヶ瀬温泉街は甚大な被害

筑後川の支流、玖珠川の両岸、約700㍍に沿って旅館、商店などが建ち並ぶ天ヶ瀬温泉街では、高齢の女性1人が激流にのまれました。

温泉旅館の経営者、大庭龍一さん(67)は「コロナ禍に加えてこの被害。到底やっていけそうにない」と肩を落としました。

写真の水色の鉄骨は、川幅60㍍にかかっていた新天瀬橋が濁流に流されたものです。

被災者の心折れさせぬ支援が急務

日本共産党国会議員団「2020年梅雨前線豪雨災害対策本部」(本部長・小池晃書記局長)は7日、国会内で会合を開き、深刻な被害の実態が報告されました。

この日も現地調査に入っている本部事務局長の田村貴昭衆院議員と本部員の真島省三前衆院議員、仁比聡平前参院議員から被害状況が報告されました。

1953年の「28大水害」以来の災害で極めて深刻な打撃を受けた大分県日田市の天ヶ瀬温泉や、熊本県の人吉温泉では、新型コロナウイルスの影響により7月1日に予約受付を再開した直後の被災で、「心が折れた」などの声が寄せられたと報告されました。

これらを踏まえて、「コロナとの複合災害だ」との指摘が出され、避難所への支援が急がれるとともに、中小企業などのグループ施設復旧費を国庫で補助するグループ補助金を出すなど、政府による支援の必要性が語られました。

会合後、穀田恵二国対委員長はこれらの報告を踏まえ、武田良太防災担当相に電話で緊急の申し入れを行い、避難所への物資を緊急に届けることと、「複合災害」という実態に照らした政府の支援を要請。武田担当相は「現場を踏まえた提起をいただき、ありがとうございます」と答えました。