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飼料高の畜産農家に緊急支援

日隈市議は6月議会、日田酪農組合・諌山組合長の飼料高の苦境を聞き、畜産農家への緊急支援を質問しました(6月14日)。農林振興部長は、配合飼料2,200円(㌧)、粗飼料4,250円(㌧)を補助する事業を説明しました。

配合飼料2,200円(㌧)、粗飼料4,250円(㌧)を補助

日田酪農組合の諌山組合長は「国は価格補てんを出すと言うが、まったく引き合わない。飼料価格の高騰は、全世界的なできごとで、先がまったく見えない」と話します。
日隈市議は「市の畜産飼料高騰特別支援事業で、畜産農家の負担増をどれだけ軽減できるのか」と質問。農林振興部長は「配合飼料は、令和3年10月から12月と令和4年1月から3月の輸入原料価格から、価格安定制度の補てん金を差し引いた差額4,400円の2分の1の2,200円を軽減。粗飼料は、高騰額1㌧当たり8,500円の2分の1の4,250円が軽減される」と説明しました。

ウクライナ危機による価格高騰は夏以降

日隈市議は、6月20日の議案質疑で「ウクライナ危機による飼料価格の高騰が夏以降に始まる。補助金の基準額に考慮されておらず、畜産農家の負担が大きくなる。対応を考えるべきではないか」と質問。農林振興部長は「基準額は固定で考えている」と答弁。日隈市議は「畜産農家の立場に立って基準額を変えることは、運用面で対応できるのではないか。また、予算が足りない状況になれば、9月補正であげればいい」と追及。農林振興部長は「価格安定制度の状況を見ながら考えていきたい」と、明確な答弁を避けました。
日田市議会は6月議会最終日、「飼料価格の推移を注視し、畜産農家の経営安定に資するものになるよう要望」しました。