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新型コロナ第7波 感染力強い系統に置きかわり

新型コロナウイルスの感染者が急増しています(グラフのとおり)。専門家は「無料検査を抜本的に拡充し、早期の治療へつなげる戦略へと転換すべきだ」と提案しています。
福祉保健部長は「日田市の感染者は、先週1週間で337人。その前の週が153人で、2倍を超えて突然増えた」「大分県は、感染力が強い系統(BA.5)にかなり置きかわり、感染対策の徹底を呼びかけている」と話します。
福祉保健部長は「県内の重症者はゼロ。市内の入院・宿泊療養者は、確保しているコロナ専門病床(44床)とホテル療養(35室)の6割程度、それ以外は自宅療養と県保健所から報告を受けている」と、日本共産党日田市議団に説明しました。

検査拡充 早期治療へ転換を

日本共産党市議団が「ある介護施設では新型コロナ検査キットを市内の薬局でまとめて買っている。県の検査キット配布が間に合っていないのではないか」と質問。福祉保健部長は「必要に応じて県が介護施設に配布していると聞いている。一時的に検査キットが足りなくなったのではないか。感染者が出た介護施設からは、感染者数や検査結果の報告を受けている」と答えました。

7月30日・31日を若い人専用のワクチン接種日に設定(日田市)

福祉保健部長は、今後の対策について「これまでの感染予防対策の徹底とワクチン接種を呼びかける。若い人専用のワクチン接種日として、今月30日、31日を設けた。39歳以下で3回目のワクチン接種をしていない方に、すでにハガキで案内している」と説明しました。

感染者が急拡大した後、重症患者が後追いで増える

昭和大教授の二木芳人氏は「新規感染者が急拡大した後、重症患者は後追いで増える。増加した後に大変だと騒いでも手遅れだ。重症病床が埋まらなければ大丈夫と甘く見ていれば、あっという間に満床になってしまう。だから、新規感染者数をある程度は抑制する必要がある。感染者を増やさないため何が効果的なのか。政府は科学的根拠に基づいた対策を打ち出すべきだ」と指摘します。(しんぶん赤旗7月18日付より)

新型コロナの無料検査所(日田・玖珠)